20万分の1

この時期になると毎年思い出すことがあります。
以前、航空自衛隊入間基地の航空祭に行った時のこと。
毎年11月3日の文化の日に行われます。
20万人以上の人が訪れる大イベントです。
航空祭の中でも盛大な方であのブルーインパルスが登場します。
僕はブルーインパルスが大好きなんです。
素晴らしい世界観で無条件に国民に夢を与えるその存在が感動です。
いつか行ってみたいと思っていてでも祝日は休めない。
一度閉店したあの期間、早速行ったんです。
とても混むのはわかっていたので、遠くの駅に車を停めそれで何とか到着。
午前中は基地内を見学、そして午後からいよいよショーが始まります。
常連の人たちは他の見学はせず、早朝から場所取りです。
うちらは1時間前くらいから並び、始まる頃にはもうぎゅうぎゅうです。
自衛隊が持つ戦闘機、ヘリ、輸送機などの普段見れない訓練の成果を見れます。
そしていよいよ最後にブルーインパルスの登場。
パイロットの入場ではもうアイドル並みの大騒ぎです。
6機の編隊飛行を目の当たりにしてさらにファンになりました。
ですが話はここからなんです。
上空を前から後ろに飛んで行った時のことです。
観客が前から後ろに同時に振り返ります。
今まで前しか見てなかった所を初めて後ろ側を振り返ることになりますが。
「あれ?今なんか気になる人がいたような。」
もう一度振り返るタイミングでさっきの顔を探します。
「やっぱり知ってる顔だ。でも誰だっけ。ここ入間だしな」
ショーが終わって人がばらけてお互いが近づきだれでしたっけ?
みたいな。
なんと、たまに来るお客さんでした。
向こうも気になってたみたいで、お互い同じテンションで近づきそして驚き。
しかもそのお客さんは東京在住。
それがこの遠く離れた入間で
しかも20万人の中で出会うとは。
野田、東京、入間が三角形でつながりました。
奇跡としか思えません。
真実は小説より奇なり
これもブルーインパルスの恩恵でしょうか。