都会のシカを目撃

先日、ニュースで東京の新木場にシカが出現と報道してました。
メスのシカ一匹が都会の真ん中の工場地帯に現れたそうです。
どこから来たのか、どうやって来たのか、それとも施設等から逃げたのか。
答えは分からないままその後はいなくなってしまったみたいです。
とても謎です・・・が、実は以前僕も見たんです。
ドライバーをしてた頃、5年ほど前です。
夜勤で夜中の2時頃でした。
場所は同じ新木場の若洲。
前方に大きな犬が道を横断してました。
いや。シカだ。しかも立派な角を持つオス。
こっちに気付いたそのシカは優雅にしばらく走り、そして「ターーン」と2メートル程の高い塀を乗り越えて敷地内に消えていきました。
これはすごい騒ぎになるなとワクワクしてたんですが、全く報道されることもなく。
あれは自分だけに見えた幻だったのかなと自問しました。
もののけ姫の世界観です。
新木場は埋め立て地で自然とは縁遠い地区です。
住んでるというのはあり得ないとして、ではどこから来たのか。
そしてどこに行ったのか。
あの巨体で人目につかずに移動するのが謎すぎます。
今回のシカについてもテレビでいろいろ推測してましたが、僕の予想は房総半島に生息する個体が木更津辺りから海を泳いで来たんじゃないかと。
10kmくらい?
難しいとは思いますが、ひと目を避けて陸を歩いて来るよりは可能な気がします。
どれにしても想像を超える行動ですがね。
野田にも最近はイノシシがよく現れるみたいです。
サルも毎年出るみたいで、シカも時機に来るでしょう。
と言うか実はもう来てるでしょう。見られてないだけで。
そしてそう遠くない頃に野田にもクマがついにやって来ると予想してます。
今の日本の状況では十分あり得ることです。
その時は丸腰で出会わない事を祈りますが。

身近に住むトカゲ

この時期になるとトカゲを捕まえたので飼いたいと来る人が多いです。
意外に住宅街に多く生息しているため、家の周りとかでよく見かけます。
この辺に主にいるのはカナヘビとニホントカゲとヤモリです。
カナヘビは一番よく見かける茶色いやつです。
数も多いし、動きも少し遅いので一番捕まりやすいです。
それにしてもあの親しみのあるかわいいトカゲがなぜヘビと付くのか。
ヘビが何より嫌いな僕としては名前を変えることを断固として訴えます!
体がつやつやしていてそれこそちょっとヘビっぽい肌のが、ニホントカゲです。
こいつは警戒心が強いのですばしっこくちょっと捕まえにくいです。
飼い方はどっちも同じでエサは生きた虫しか食べません。
なので皆さんコオロギを買って行くことになります。
どちらも昼行性のトカゲなので、厳密にいえば紫外線ライトなどの本格的な設備が必要です。
ちゃんと飼うにはそれなりにお金がかかります。
ま、そこまでやるかどうかは自由ですが。
その点ヤモリは夜行性なので飼育ケースのみで飼育が可能です。
白くて壁を登るのがヤモリです。
夜はすばしっこいですが、昼間に見つけると超スローです。
考えてみるとこんな身近に妖精のようにかわいい爬虫類がいるのっていいですね。
それをまめに飼ってみるのもいい楽しみかもしれません。
同じ爬虫類でもヘビだけは現れないでほしいですが。

雑草をエサに

春になり植物も青々と新芽を出してきたのでカメたちに雑草でもあげようかと。
まずはタンポポ。
そう言えば去年は桑の葉をあげたことを書きましたね。
タンポポをまた食べる食べる。
その体にこんなに入る?って位よく食べます。
株ごと抜いてきて洗いもせずにそのまま与えます。
(もちろん農薬とかは気を付けてます。)
山盛りの草に群がって食べる姿は癒されます。
その際多少他の種類の知らない草も交じってますが、それも意外と食べます。
リクガメを外で散歩させるとまさか食べなさそうな臭そうな草を食べたりします。
経験上、害があったことはありません。
その種類だけを大量に食べ続けるとなんか知らあるかもしれませんが、散歩程度では平気です。
植物にはそれぞれに栄養の成分があると思うんです。
それをまんべんなくつまみながら歩く。
野性の生き物はそうやって自由に暮らしてるんですよね。
そう考えると飼育環境ではどう頑張ったって栄養は偏るんです。
小松菜は良いエサですがバランスには限界があります。
自然の青臭い草の栄養にはかないません。
土も一緒に食べたり、虫も一緒に食べちゃったり。
それを言い換えると、「雑」っていうのかもしれません。
僕のスタイルとして生き物の生命力に由来した飼育管理を心がけています。
ただ、良い大人が野原に戯れている姿は怪しく見えるのでそれは気を付けましょう。

オリジナルフード

当店で販売中のオリジナルのフードがあります。
どんな魚もよく食べる、もはや欠かせない売れ筋商品です。
隠してもしょうがないので言いますが実はまあまあ有名な業務用のものです。
知ってる人は知ってる、確かな出所のものです。
僕が夜な夜な鍋で調合して作ってるわけではないんです。
以前は店内の魚にも普通の販売用のものを使ってましたが、今一気に入ったものがなくて納得いかなくて、何しろ経費が掛かりすぎる。
そこで以前から知ってましたこの業務用を試しに使ってみました。
すると匂いもいいし、よく食べるし何しろ経済的。
しかし、お客さんに販売してるものと違うエサで育てるのはどうかと悩んでました。
そうか!これを販売すればいいんだ。
実に単純ないきさつです。
販売にあたっていくつかこだわりました。
普通じゃない入れ物が良いな。
そして詰め替えを用意すること。
子供の頃から飼育を続けて気になったことで餌の空き容器がたまるなーと言う事。
捨てればいいんですがなんかもったいないんですよねー。
何かに使えそうで。
少ない小遣いで買った餌。の入れ物もなんかもったいなくて。
で、結局何も使いませんが。
今の時代、エコでなんにでも詰め替え用が用意されてるのになぜこの業界にはないのか。
そこはずっと不満でした。
で、満足な販売の形が整い販売開始。
(ちなみにそれは以前の店からのことで15年以上前のことですがね。)
使って納得してる物なのでおすすめにも説得力が出るんでしょう。
とても評判がいいです。
これしか食べなくなっちゃったって言われることもよくあります。
中毒性のあるものは体に悪い場合が多いですが、これは魚にも良いのでご安心を。

フグはかわいい

そう言えばうちの在庫でフグの種類が多い気がします。
海水はもちろん淡水フグも多いです。
特別フグが好きだった訳ではないですが、人気だからと言うのが一番の理由です。
フグの中で一番人気はやはりハコフグでしょう。
さかなクンのあのハコフグです。
ハコフグは海水なので、あまり入荷はしないですがフグの魅力を全部持ってる感じです。
むなびれだけでピヨピヨ泳ぐ姿はどう見てもかわいいです。
在庫ではどっちかと言うと、淡水のフグが多いです。
一番メジャーなミドリフグは逆にうちではあまり置いてないです。
ミドリフグは初心者向きな淡水フグ、のように思われてますが実は逆です。
そもそもあれは淡水じゃないです。汽水。でもないんです。
ほぼ海水魚です。
なのでうちでは海水コーナーではたまに入荷します。
(たまに完全淡水ミドリフグと言うのが入荷しますが、あれは特別です。)
フグは全般的に塩分の適応性が柔軟なので、その辺が勘違いされがちです。
淡水フグとしてうちで販売するものは基本的に純淡水で生きられるフグが中心です。
トパーズ、アベニーパファ、アカメフグ、ファハカ、などです。
それぞれみんな魅力はありますが、個人的にはトパーズが一番好きです。
トパーズ色の瞳がとてもきれいでサイズとスタイルが絶妙です。
海釣りをしてると無駄によく釣れるフグですが、どの種類も何かしらの毒を持っています。
体内にあるやつ。皮膚から毒を出すやつ。
毒の代わりに体に針をまとったハリセンボンもフグです。
皮膚毒を出す奴は水槽内で他の魚を殺し、そして自分も死んじゃいます。
そのドジなところも愛らしい・・・ですか?

そしてオープン。連載5

約1年続いたお金の問題も何とかめどが付き、ついに開店準備です。
この時点でドライバーの仕事もすでに4年を迎えようとしてました。
夏は暑くて嫌なので涼しくなった秋から作業開始が良いなーと思ってました。
その楽な目論見にバチが当たったのか、引き渡しが7月で作業開始が8月という最悪のタイミングになってしまいました。
灼熱の中作業するのは集中力も続かないので試練です。
でも頑張りました。
何せほとんどは自作なので。
しかも一人で。
訳あって、新築ですがまずは大胆な解体から。
外屋根を作り、壁をぶち抜き、床をはがし。
各種工具が総動員です。
大変な大仕事ですがめったにあることではないので、楽しんで作業しました。
そして水槽を並べ、配管して、棚を作り、水を作り。
開店日は決めず、出来次第と言う事で。

そう言えば閉店からの今回の計画で4つの目標がありました。
まずちゃんと閉店する。
辞めるからって無責任にしない。
お金のことはもちろん、各所に説明もしました。
お客さんにも責任をもって説明しました。
立つ鳥跡を濁さず。またやるし。
3か月前から公表して閉店するって珍しいと思います。
2つ目はドライバーの仕事を無事故で全うし、惜しまれつつ辞める。
期間限定だからって無責任にはしたくない。本気で取り組みました。
「惜しまれつつ」と言うところがポイントです。
辞めること自体は迷惑はかけたと思いますが、円満退社で終われたと思います。
そしてこれが一番大変。3つ目。
また一からの開店。何の保証もない中本当にできるのか。
でも絶対なんで。
そして4つ目。
開店した店を軌道に乗せ、あの閉店前の日常に戻すこと。
この4年のことが昼寝中の夢だったんじゃ?
そうなってやっとこの計画は終了、成功、となります。
おおむね達成できたと思います。

今回で学んだことは、やればできる、やらなきゃわからないと言う事。
あと、どんな状況にも人は慣れると言う事。
そして良くも悪くもたった4年では何も変わらないと言う事。
ただ良い経験ができたと言う事は間違いないです。

もうこんなことはしない。かどうかは分かりません。
永い人生何が起こるか分かりませんから。
差し当たってその予定はないので、淡々とこの店を守って行こうと思います。





福袋やってます

うちは小型店なのでセールみたいなことはやりません。
過去にはやったこともあるんですが、あまりにも反響が無くみじめなのでもうやめました。
ただ、年明けに福袋だけは唯一そんなイベントとしてやってます。
これは20年前の創業当時から続いてます。
かなりお得で大赤字なんですが、毎年期待されてるのでもはや止められません。
最近はやけになっていて、大盤振る舞いも良い所です。
まあ、お祭りなので良いでしょう。
最近、世間では中身のわかる福袋が流行りです。
でもあれって福袋って言うんですかね?
ただのセット販売じゃないですか。粋じゃない。
本来はお店側とお客さん側、双方に縁起物の粋で成り立ってるイベントだと思います。
たくさん売れてももうけはないので別に売れ残ってもいいんですが、でもやはりいい感じで売れていくと気分がいいです。
願掛けを意識したことはないですが、今年の景気の占いみたいな所はあるかもしれません。
こころいき、の乗りが福袋の正しい在り方かと思います。
今年はもう終わったので興味ある方は占いのためにも来年どうですか。

伝説の大ナマズ

ピライーバと言う南米産大ナマズの幼魚が入荷しました。
最大、なんと3メートル。
アマゾンを代表する伝説の大型ナマズです。
その昔は大型魚飼育がもっと盛んでした。
ゼブラキャットが初めて発見された頃、それはそれは熱中しました。
いつかアマゾンでナマズ釣りをしたいと夢見たもんです。
そんな時代を過ごしてきた僕は、これらのナマズ達には思い入れが深いです。
最近は小規模飼育が流行りなので、こんな大型魚を在庫してる店は少ないと思います。
でもこんな、時代に反した思考でも共感してくれる人はいるはずです。
経営と趣味の両立を心がけています。
ちなみに今他に、ドラード、レッドテール、タイガーシャベル、セルフィン、シャベルノーズ他
と、このナマズのラインナップはなかなかだと思います。
当時のあの夢のナマズ達がこんなに手軽に手に入るなんて。
良い時代とも言い切れない気もします・・・。

しかし大型魚好きな僕としては、今の在庫の規模では不満なんです。
前の店の時にあった大水槽。まだあきらめてません。
出来ればスケールアップして再建造を狙ってます。
その時にはこれらの大ナマズと、そして主役のピラルク。
それが完成するまではまだまだ未完成です。
奴らと向き合うには体力と財力と気力が必要なので、その準備を心がけようと思います。

文章への思い

毎月書いているこのコラムは前の店からずっとコツコツ続けているものです。
この度その過去の分も見れるようにしてみました。
約20年分あるので膨大な量です。
時代背景とともに暇つぶしに読んでみてください。
自分でもたまに読み返してみてます。
こんなことあったな~とか、この時こう思ってたな~とか。
そして読み返して思うのは、なんか同じ話が何度も登場してるなって。
ま、その話題になると自然とそこに行きつくみたいなとこはあるんですが。

魚の話だけではなく、世の中に思うことや日々の出来事など。
コラムと言うニュアンスをなるべく守るようにしてます。
コアなファンもいてくれてたまに反響をいただく事もあります。
恥ずかしい気もしますが、正直とてもうれしいです。
月一とは言え結構プレッシャーで、その時になるとそわそわします。
締め切りに追われた作家の気持ちをわずかに感じてます。
良いネタがある月は進みも早く、逆の時は絞り出して。
毎月それなりにこだわって時間をかけて書いてます。
何気に一番気を付けてるのは、誤字脱字。
当たり前のようで実は大変なんです。
あと、過去の作品は手直しはしないようにしてます。
一度公開したものはもうそのまま。
ちょっと取り消したい部分とかあってもそれも思い出です。
なのでよく吟味して完成させてます。
と、まあ以前のコラムにもこんなことを一度書いた気がしますが・・・。



ラジオ出演

先日、ラジオの生放送に出演しました。
番組中の中継コーナーにほんの少しお店を紹介してもらっただけですが。
実はヘビーリスナーであるニッポン放送にです。
若い頃から何かとニッポン放送と縁があり聞き続けています。
最近はラジオを聴く人は少ないと思いますが聞くとはまるんです。
当店の店内でもラジオがBGMです。
熱帯魚屋でしかもFMでなくAMを流してるのは少し変わった雰囲気だと思いますが。
時に笑いすぎて仕事にならない時もあります。
当日はほんのちょっとの出演ですが、あがり症の僕はとても緊張しました。
生放送でディレクターさんに「はいそろそろですよ」なんて言われて、口から心臓が出そうとはまさにこの事かと。
一応台本があり、フリートークもありあっという間でしたが何とか済みました。
聞き直してみると、可もなく不可もなく、まあこんなもんだろう。
と言う出来でした。
中継直後に、近所で作業中に聞いてたと言うおばちゃんが駆け込んできました。
中継車もいるし、かなりテンション上がってました。
僕も逆の立場ならそうなります。
が、実際どれ程の人に届いているのか。
とてもニッチな世界のようです。
ま、その辺の密室的なところがラジオの魅力でもありますが。
ニッポン放送に永年の恩返しが出来たようで、良い経験をさせてもらいました。

リポーターのお二人と。